
火車/宮部みゆきを読んで~身近にある現代社会の中の恐怖~
人並み外れた行動力と決断力を併せ持つ犯人の話のことをもっと知りた・話を聞きたいと読者にも思わせてくれる。
人並み外れた行動力と決断力を併せ持つ犯人の話のことをもっと知りた・話を聞きたいと読者にも思わせてくれる。
このブログも記事数が30記事以上になりました。 つまり30冊以上本を読んだということです。 ここで、今まで読んでブログで紹介した本の中で個人的なおすすめ本5選をピックアップして紹介しようと思います。
この本を読んでよかった。 再読してもそう思った。 自分が良いと思った作品は日が経って読み直してもやっぱりよかった。 この小説の良さは年をとることで衰えるものではない「普遍的」な良いなんだと思って嬉しくなった。
命は重い。 自分の命が残るか尽きるかは必ず周囲の人に影響を与える。
主人公は事件を客観的に見る立場にある。 本人が事件に巻き込まれるということはないが、話が進むにつれ男子グループのリーダーとして頭角をあらわしてくる。
本書のあらすじの内容を丁寧に描いた本。 心理描写もなく淡々と話が進んでいく。 最初の設定が終盤までの大筋として話が進んでいく。
この本の肝は本書の後半にある解説だ。 この解説を読むことで本書の内容が一気に深いもの・恐ろしいものになる。
そもそも何故罪を償う必要があるのかというと、それは遺族や迷惑をかけた人の為だろう。 しかし、誰にも迷惑をかけていないのなら、その罪を償う意味はどこにあるのだろうか。
この本で言いたいことは、人は完璧じゃない、皆誰かを必要としているということだと思う。 私は主人公の「僕」寄りの人間だ。 そんな私は生きているって、悪くないなと思ってしまった。 Amazonレビューでは文章が拙いなどの批判がある。 確かに文章は拙いかもしれないが、作者が伝えたいことは十分に伝わっていると思う。 心動かされる良い本だったと感じた。
前向きに頑張ることの大切さを教えてくれる作品。 馬鹿にしていることも実際にやってみると意外と大変だし奥が深い。