
いま、会いにゆきます/市川拓司を読んで~運命を受け入れる~
運命を受け入れられるか、これがこの話の主題だと思う。 全体を通して、家族の愛を確かめ合う描写が多い。
マイペースで読書。感想や思ったことを書いていきます
運命を受け入れられるか、これがこの話の主題だと思う。 全体を通して、家族の愛を確かめ合う描写が多い。
神田の恋心を描いている話が多い。 神田は中学3年生の頃から森野のことが気になっていて、不器用ながらも森野のことを思い続ける。 森野が神田を想っていると感じるエピソードもある。 WILLの終盤でも描かれるが、森野は最終的に神田を受け入れる。
事件の関係者は皆、嘘の供述をするが、それが不思議と矛盾がなく、事件は一応の解決をみる。 しかし後に、各々は自分の主観での本心を独白する。 その情報を組み合わせていったとき事件の真相が見えるという話だ。
本物であることを選ぶのか血の繋がりを選ぶのか どちらを重視することが正しいのだろうか。 本書のテーマはそこに集約される。
将棋の世界でプロになるのは本当に難しい。
正義とはなんだろう、正義というのは言うのは簡単だが行うのは難しい。 私はこの世に絶対的な正義なんてないと思っている。
僕も主人公の隆に同意する。 楽しくない仕事なんかやるべきじゃない。
美冬が徹底して悪女だと形容される。 ここまで行けば一種の魔物だろう。
突然だが、私には好きな映画がある。 クライング・ゲームという作品だ。
国家と個人の関係や、道理に基づいた考え方は何かということについて分かりやすく書かれている。 私は価値観を形成するためには、本来人間はどのような価値観を持つべきなのかを知っておく必要があると思う。 道理に基づいた福沢さんの考え方は王道ともいうべきもので、自分の価値観や考え方を構成するためにも一度は触れておいたほうが良いと思う。