ストロベリーライフ/荻原浩を読んで~前向きにやれば道が開ける~

―手に取った理由―

荻原浩さんの本は昔一作読んだことがあります。

ストロベリーライフは高等学校の課題図書だったため読んでみようと思いました。

その他のH29年度高等学校指定図書として

「フラダン」

「犬が来る病院」

も読みました。

―あらすじ―

直木賞受賞第一作の最新長編小説。
明日への元気がわいてくる人生応援小説!

農業なんてかっこ悪い。と思っていたはずだった。
イチゴ農家を継げと迫る母親。猛反対の妻。
志半ばのデザイナーの仕事はどうする!?
夢を諦めるか。実家を捨てるか。
恵介36歳、いま、人生の岐路に立つ!

デビューより20年、新直木賞作家がたどりついた〈日本の家族〉の明るい未来図。
懐かしい笑顔あふれる傑作感動長編。(Amazonより引用)

気づけばイチゴ農家を引き継いでしまった主人公の恵介が新たなビジネスモデルを見つけ出すまでの話。

―著者―

荻原 浩 (おぎわら ひろし)

1956年、埼玉県生まれ。97年「オロロ畑でつかまえて」で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年「明日の記憶」で山本周五郎賞、14年「二千七百の夏と冬」で山田風太郎賞、16年「海の見える理髪店」で直木賞を受賞。近著に「家族写真」「冷蔵庫を抱きしめて」「金魚姫」「ギブ・ミー・ア・チャンス」などがある。(本書より引用)

―全体を通して―

~前向きにやれば道が開ける~

前向きに頑張ることの大切さを教えてくれる作品。

馬鹿にしていることも実際にやってみると意外と大変だし奥が深い。

始めは嫌々やっていたイチゴ農家の仕事がだんだんと自分のやりたい仕事となる。

前向きに頑張っていれば道が開けてくる。

振り返ったって、そこに未来はない。新しい人間に、素人に、口を出させず、手を出させないで、高齢化が崖っぷちまできている農業の未来をどうするというのだ。(本書より引用)

最終的には周囲を巻き込んで一つのビジネスとして成立させてしまう。

更にみんなから様々なアイデアが生み出される下地を作る。

恵介たちの明るい未来を予想させる終わり方となっている。

そんなにうまくいくものか、と思ってしまうけど、これはあくまで小説だ、まあよしとしよう。

色々な人が協力して一つのものを作り上げていくのは見ていて楽しい。

現代人の一つの生き方を提案してくれる作品。

―感想―

~人に認められることがモチベーション~

恵介にとって重要なのは人から認められることだった。

だからイチゴ農家を継ぐこともできたのだと思う。

「何がしたいか」ではなく「何をしたら認められるか」の方が重要だったのではないだろうか。

イチゴ農家を続けることにより自分が認められる道筋が見えたからこそ恵介はイチゴ作りにのめりこんでいくのだ。

人に認められたい。

その想いがあるから恵介は仕事を頑張るのだと思う。

恵介は責任感もあって、仕事もできる男だからなおさらだ。

仕事ってそんなもんだと思う。

「やりたい仕事」をやるのではなくて、「やっている仕事」の中から楽しみを見つけるのだ。

趣味も仕事にすると楽しくなくなるという話を友人から聞いたことがある。

やりたい仕事を仕事にして、おまけに成果もあげて、加えて自分の仕事が嫌いにならない恵介は相当恵まれている。

恵介はかなりの幸せ者だといえる。

恵介が人に認められることを仕事のモチベーションとするのと同様に恵介の父親も息子に認められることを目的として仕事をしていたように見える。

家族を養わなければならないという責任感も見え隠れするが、それ以上に息子に農業を認めて欲しい、認めて農業を継いで欲しいという想いが先にあったのではないだろうか。

反対に恵介の母は自分に課せられた義務のように仕事をこなしているように見える。

人にとって仕事に対する姿勢は異なる。

しかし、人に認められたいから仕事をするというのは仕事への重要なモチベーションの一つではないだろうか。

仕事ではないのだが、私自身も人から認められたいと思ってブログを書いている。

人に見て欲しい、できることなら良いものだと認めて欲しいと思って書いているのだ。

~(小言)数カ月での集客の成果は凄いと思う~

本作の終盤で集客活動を始めるのだが、予約で27人集まる。

本書では残念な数字として評されている。

弱小ブログを運営する私としてはわざわざ現地に赴く人が27人もいるという時点でかなりすごいと思うのだ。

だって、その数の予約が取れるってことはその何倍もの人がサイトを見ているってことじゃないか。

綺麗なサイトとブログやっているだけでそんなに集まるものなのだろうか。

小説だから文句を言っても仕方ないのだが、恵介はうまくいったと喜ぶべきだと思う。

今の私なら本書で描かれている数くらい客が集まったら大喜びするだろう。

~静岡県はいちご生産量4位~

2013年の調査では静岡県は生産量4位らしい。

1位は栃木らしい。

そういうや「とちおとめ」の「とち」は栃木の「とち」か。

2位は福岡、3位は熊本らしい。

「あまおう」は福岡の限定生産らしい。

生産量4位ってことは静岡でイチゴ作るのはそんなに珍しいことじゃないんだな。

むしろイチゴの前に作っていた静岡県産のトマトは生産量ベスト10に入っていない。

静岡でのトマト農業は少し不利だったのかもしれない。

―まとめ―

継いだ農業を発展させていくお話し。

色々な人が協力して一つのものを作り上げていくのは見ていて楽しい。

現代人の一つの生き方を提案してくれる作品。

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